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0Gネットワーク? Sigfoxが物流向きな理由


最近、耳にする事が多くなったIoT。この記事では、世界のモノをインターネットに繋げる事に大きく貢献 しているネットワークプロバイダーSigfoxとその特徴についてご紹介します。弊社のカゴ車locatorでも、 Sigfoxネットワークを採用しており、シーネットが得意とする「物流」の分野で非常に期待がされている通信技術です。

Sigfoxとは?

2010年フランスにて創業。0Gネットワークの草分けとして、世界をけん引するIoTサービスプロバイダーです。低コスト、省電力、全世界での通信網を特徴とし、数十億のIoTデバイスをインターネットに繋げています。 2020年現在、70か国以上、10億人が住むエリアをSigfox通信網がカバーしており、アセットトラッキングやサプライチェーンなどの分野を筆頭に、様々なビジネスをよりデジタルに変革しています。

SIgfoxは、なぜ物流向きか?

物流向きの理由 その1:設備の構築が不要

アンテナなどのインフラやデータを受信するクラウド環境は既に準備されており、ユーザーは携帯電話のように端末を準備し、回線契約を結ぶだけで使えるという大きな特徴があります。日本国内のSigfox通信網は,2020年現在、人口カバー率96%となっており山岳部や過疎地以外のほとんどの地域で通信が可能です。物流のアセットトラッキングをする場合、複数の倉庫が全国に点在する場合が多く、全国網ネットワークは大きなメリットとなります。

物流向きの理由 その2:安価な通信コスト

Sigfoxは非常に小さなデータ(最大12バイト)を通信するため、通信コストは安価になります。物流アセットのような大量のモノの情報を把握するには、大量のデバイスが必要になるため、これまでの技術では通信コストやデバイス費用がネックとなりなかなか普及が進みませんでした。 Sigfoxの通信費用は月額数百円、端末デバイスの価格下がってきており、今後の物流業界のIoT化には最適です。

物流向きの理由 その3:省電力

Sigfxoxは省電力で通信を行う事で、バッテリーを数年単位で持たせることも可能です。 日々の業務に追われる物流の現場では、定期的なバッテリー交換や充電作業は現実的ではありません。さらに物流現場は非常に広く、常に移動する物流機材を探すだけでも大変な苦労となります。物流現場での利用を考えた時に、メンテナンスフリーで長期間稼働するという事は必須条件のため、導入後の手間がかからないという点からもSigfoxは物流に最適です。
最後に
Sigfox通信は、様々な分野で今後のIoT化の基盤となる技術です。その中でも物流やサプライチェーンでの利用が特に期待されています。弊社のカゴ車locatorも、Sigfoxを有効活用し、 お客様のアセットトラッキングと移動データからみえる情報の解析をお助けします。

0Gネットワーク、ワクチン流通に貢献するか

0Gネットワーク、ワクチン流通に貢献するか

ワクチン流通での課題

・2020年以前、医療分野のコールドチェーン崩壊に関連する損失コストは350億ドル(3.5兆円以上)と推定されている。(IQVIA Institute for Human Data Science)

・2020年後半からCOVID-19向けワクチンの世界展開が始まり、ワクチンの温度要件が特殊であることから温度モニタリングへの追加投資コストが大幅に増加すると予想される。

・数十億人分のワクチンが必要とされる中、輸送途中でのワクチン品質劣化による損失は、予定変更に伴い保健所、病院、薬局にも影響を与え、追加分の調達、在庫管理の見直し、廃棄の管理など余計なコストが必要となる。

・温度上昇を防ぐモニタリングソリューションをワクチンメーカーが提供していない場合もあり、医薬品販売会社にとって大きな課題である。

流通を守るネットワーク技術

・上記の課題解決には、ワクチンの状態を可視化することがあげられる。IoTセンサーをワクチンのケースやパレットに取り付け、サプライチェーンのスタートからエンドまでのデータを収集する。

・IoTセンサーは、温度異常が発生する場所を明らかにし、管理が徹底していない企業を特定するために使用される。

既存システムの問題点とは?

・これまではトラックの荷室の状態、倉庫内の状態を監視するシステムが多く、輸送中に温度異常が発生しても、いつ発生したのか、貨物のどの部分に問題があったのかを知ることが出来ない。

・トラックの荷室を監視するソリューションは、設備が設置されているトラックでは有効だが、スポット利用の庸車など設備が無い場合は一元管理が難しい場合がある。

・Sigfoxが代表する0Gネットワーク(小データを低コスト・低消費電力にて通信する無線ネットワーク)を使用したセンサーは、荷物と一緒に置くだけで、ワクチンが工場から目的地に到着するまでの温度状態を継続的に監視する。

・医薬品会社にとっては、保健所や医療組合、病院などに品質保証を付加価値として提供するチャンスとなる。

従来技術では課題も多い

・Wi-Fi、Bluetooth、4G/LTEなど、従来の温度監視技術はまだ高価で且つこのようなソリューションを導入・維持するために拠点や車両設備を用意する必要がある。

・0Gネットワークを利用した簡単な後付けで動くIoTシステムは、従来の技術に比べ設備追加が不要のため、導入コスト・ランニングコストの削減に注目されている。

・ワクチンの配布は、政府や国際機関にとって最も重要なテーマの一つであり、COVID-19の世界的な大流行を止めるための必須条件となる。

・IoTシステムにより、医療・製薬業界はコスト効率の良いワクチン流通を実現し、人々は安心してワクチン接種が出来る。

データロガー選定時の注意点!


シーネットが得意な「物流」と「システム」を少しづつご紹介しています。

データロガー選択時の確認点

世の中には様々な種類のデータロガーが存在しており、運用や商品によって採用するデータロガーが異なってきます。 例えば、温度だけをモニタリングするロガーもあれば、温度に加えて衝撃や位置情報を取得するロガーもあります。データロガー選択の際の確認点をご紹介します。

センサーの種類

生鮮食品であれば温度。精密機器や医薬品であれば温度、 湿度、衝撃のモニタリングが必要になる事もあります。 センサーの種類や精度によって様々な機器があります。

モニター間隔

データロガーの中には10秒毎に計測するタイプもあれば、1分毎などがあり用途に応じたタイミングでデータを記録するデータロガーの選定が必要となります。

通信方法

記録したデータをスマートフォンやインターネットに送る通信方法にもいくつか種類があります。 まとめてデータを送信する場合はタッチ式のNFCや、最大10m程度までの短距離通信対応のBluetooth、 計測都度すぐにデータを送信する必要がある場合は3Gや4Gのようなモバイル通信網を利用します。

バッテリー寿命と電池交換の有無

データを端末に蓄積するタイプは1年ほどバッテリーが持つ機器もあります。 3Gや4Gを利用する場合は消費電力も多いため短い場合は毎日充電が必要なケースもあります。 端末は、電池交換が可能なタイプか否かも採用の基準となります。

データロガー 今後の展開

物流向けのデータロガーを利用する事により、輸送中商品の詳細なモニターや、問題発生時の原因特定が迅速に行えるようになりました。 データロガーの通信方式やセンサーは次々と新製品が開発されており、最新機器を利用することでより安価で使いやすいシステム 構築が可能です。今後の物流IoTは、位置測位による追跡サービスと輸送品質モニタリングが一緒に出来るようになっていく事 でしょう。弊社の物流機器追跡サービスのカゴ車locatorは輸送品質モニタリングの「データロガー」と1つの商品に進化していきます。

データ取得のタイミング

データ取得のタイミング

物流業界でのデータロガー

データロガーは、搭載したセンサで温度、湿度、衝撃、傾きなどのデータを計測しデータを蓄積するデバイスです。物流においては、主に輸送品質のモニタリング用途に使われており、環境にデリケートな食品、精密機械、医療品などが主な対象となっています。例えば、温度が規定値を上回った場合、「いつ何度だったか」といった具体的な情報を確認できる為、原因の追究が容易となります。

いつデータが欲しいか?

ロガー本体に保存された情報をいつ確認したいのかによって利用するデータロガーのタイプが異なります。データを確認したいタイミングは大まかに2パターンあります。輸送終了後にまとめてデータを確認する場合と、リアルタイムにデータを確認したい場合です。

輸送後にデータ取得

一連の輸送後にまとめてデータを取得する方法のメリットはシンプルさにあります。データロガーを商品と同梱するだけで輸送環境のモニタリングが行えます。ロガー自体もシンプルな作りの為、1台あたり数千円から購入できます。船や飛行機による精密機器の国際輸送や生鮮食品の温度管理の確認用として利用されています。デメリットとしては、輸送後の読取時に始めてデータが確認できるため、データの確認にタイムラグが発生する事です。

メリット
 ・長い電池寿命
 ・安価なデバイス
 ・導入が簡単
デメリット
 ・輸送完了まで取得した情報が確認できない
 ・データ収集のための作業が発生する

リアルタイムにデータ取得

モバイル通信網(3G,4G)や自前の通信網を利用しリアルタイム通信を可能にします。この方法は人手による読み取り作業が発生しないたのが特徴です。データロガーが通信網に入ったと同時に自動でデータ送信を行う方法や携帯電話の通信網を利用し全国どこからでもリアルタイムにモニタリングをする方法があります。

月々の通信費や設備メンテナンス費用などのコストは相対的に高くなりますが、常に商品のモニターが必要なデリケート品向けに有用です。手作業による読取作業が必要ない通信型のデバイスは、通信頻度によってはバッテリーによる稼働時間に留意する必要があります。

メリット
 ・異常時にその場での対応可能
 ・欲しい時に欲しいデータを即時に検知することができる
 ・一度通信網を築くと運用に手間がかからない
デメリット
 ・設備投資コストが高い
 ・通信コスト(回線費用など)が発生する

データの通信方法

取得したデータをどのように通信するかはデバイスによって異なり、種類があります。データロガーが取得したデータをスマホやPDAを利用して収集するタイプや、ロガーが自立的にデータ送信するタイプがあります。通信方式をいくつかご紹介します。

  • NFCを利用したタッチ式
  • データロガーをNFC対応のスマートフォンや専用の読取装置にタッチする事でデータを送信します。

  • USBドングルを利用した挿しこみ式
  • USBドングル付きデータロガーをPCに挿し込む事でデータ送信をします。

  • Bluetoothを利用した単距離通信式
  • Bluetoothタイプは、10m程の単距離データ送信が行えます。Bluetooth対応のスマートフォンなどにデータ送信もできますし、輸送経路の各地点にゲートウェイを設置し、エリアにデータロガーが入れば自動でデータ取得する事も可能です。

  • モバイル通信網を利用した遠隔通信型(リアルタイムにデータ取得)
  • 全国区での通信が可能なモバイル通信網(3G,4Gなど)を使う事により、輸送中どこからでもデータの取得、確認ができます。

  • LPWAを利用した遠隔通信型(リアルタイムにデータ取得)
  • 低コストで且つ長距離通信を実現するIoT向けの通信規格LPWAを利用する事で広範囲に渡る輸送品質をモニタリングします。基地局を自営で構築するLoRaWANや、既に国内に通信網があるSigfoxなどがあります。

最後に

データ収集のタイミングは商品や環境によって様々です。加えて、航空輸送の場合はルールに則したデバイスが必要になり、海外輸送の場合は各国の電波法に準拠したデバイスを選ぶ必要があります。通信方式やセンサーは次々と新製品が開発されており、最新機器を利用することでより安価で使いやすいシステム構築が可能になって来ています。

データロガーで輸送品質保証

データロガーとは?

データロガーとは、搭載されたセンサーで温度、湿度、衝撃、傾きなどのデータを計測・蓄積する機器です。データをログ(記録)する機器は我々の身近にもたくさん存在しており、例えばスマートフォンであれば、位置情報、歩数、ブラウザー閲覧履歴など数多くのデータを計測/蓄積しています。家庭内であれば、 エアコン、ライト、ガスコンロなどにも必ずセンサーが付いておりシステムが稼働状況をモニタリングして、異常が起きた場合は強制的に稼働停止などのアクションが実行されます。

物流向けデータロガー

物流業界では、トラックには必ず装着されているデジタルタコグラフなどが代表的です。走行スピード、 休憩時間などドライバーの労務管理、トラック自体の安全運行のエビデンスとして運送業では義務付けられています。

昨今では商品自体の輸送中の品質モニタリング用途でのデータロガーが利用されています。データロガーを使えば、輸送品質を保証するエビデンスを残す事もできますし、輸送中に問題があった際には問題発生場所の特定を迅速に行う事が可能です。

輸送品質のモニタリングで使われるセンサーとしては、温度、湿度、衝撃、照度などがあります。今までのデータロガー装置は、 サイズが大きく、値段も高い大がかりなものが一般的で、あくまでも一時的に商品輸送時のモニターをする際などに利用されている程度でした。 物流IoTの台頭と共に手のひらサイズで且つ年単位のバッテリー駆動を実現するデータロガーが誕生しています。

物流データロガーの導入メリット

新しい物流向けデータロガーは簡単、手軽、安価なため毎日の輸送時に商品と一緒に送ることも可能なため、 生鮮食品、医薬品、精密機器、高額商品の輸送品質の管理で活躍しています。
また、データを取得する以外にも下記のような様々なビジネスの重要分野の向上にも役立てる事ができます。

品質保証

・異常のアラート検知
・安全性の保証として、データロガー利用による輸送状況の可視化/レポート作成

カスタマーサービス

・輸送中の商品について、データロガーの履歴を見る事でお客様の懸念点や質問に対応

オペレーション

・異常が起きた際に迅速な対処が可能
(例)ドライアイスの量を増やす。冷蔵車の温度調節など

コンプライアンス

・輸送状況の抜き打ち検査にも柔軟に対応
・データロガーを利用する事で品質管理が厳しい荷主様のコンプライアンスに順守

IoT化を促進するLPWA

IoT化を促進するLPWA
世の中のあらゆるものをネットに繋げるには省電力で、省コスト、広範囲に電波が届く通信が求められます。 その問いへの解決策として考えられたのがLPWA通信です。Low Power(省電力)でWide Area(広範囲)の通信が行える文字通りの意味を持ちます。

LPWAのLP:なぜ省電力?

4G通信の100万分の1のデータ通信速度「遅くても充分」
全体の9割以上のIoTデバイスは極めて少量のデータ(温度情報や測位情報,etc.)を通信します。そのため通信速度も高速なものは必要ではありません。一般的にスマートフォンで使われている4G通信は1秒間に75~100MBのデータ通信を行いますが、これはIoT機器が必要とする10万~100万倍のデータ通信速度になります。IoT向けの低速通信は省電力化と通信コスト削減に大きく貢献しています。

LPWAのWA:なぜ広範囲?

IoT機器は少量データしか扱わないため、データ送信速度の低い低周波数の電波を利用します。波長がなめらかで長い電波は雨や地形などの様々な環境ノイズに干渉されにくく遠くまで届きます。この特徴が広範囲通信を実現します。

大容量通信のWi-Fiの通信範囲はアクセスポイントから10m~100mと言われていますが、LPWAは数㎞から数十km離れていても通信が可能です。電波が広範囲まで届くという事は基地局やゲートウェイの数が少なくて済みます。すなわち低コストで通信網を構築出来ます。

LPWAの種類と比較

LPWA自体は大まかな概念であり細かな規定は定まっていませんが、LPWAの考え方に基づいて作られた規格は世界中で数多くあります。例をあげてみます。

 ・LoRaWAN
 ・Sigfox
 ・RPMA
 ・FlexNet
 ・EnOcean Long Range
 ・ELTRES
 ・ZETA
 ・Weightless-P
 ・IEEE 802.15.4k(LECIM)

LoRaWANとSigfox

今回は、日本国内で一般的なLPWA2つ、SigfoxとLoRaWANの規格を比較してみます。

LoRaWAN Sigfox
概要 LoRaアライアンスにより2015年に発足 フランスのSigfox社が開発 2012年より商用化
FUOTA 対応可 不可
通信距離 見通しで10㎞ 30㎞~50㎞
周波数帯 920MHz 920MHz
通信免許 不要 不要
移動中の通信 時速40㎞まで 時速20kmまで
通信網 自営 京セラ社が整備
(2021年3月現在:国内人口カバー率95%)

LoRaWANの利点

充実したネットワークプランや機器ラインナップ

IoT機器から収集するデータ、収集する頻度は利用場面により様々です。LoRaWANは、課題に合わせたIoT構築が容易です。複数のベンダーにより、LoRaWan構築パッケージやIoTデバイスのラインナップも充実しています。また、LoRaWanはFUOTA(Firmware Update Over The Air)に対応しており、ソフトウェアに変更点やバグが発生した際に物理的に1つ1つのデバイスを回収せずに、遠隔地からアップデートが出来ます。IoTデバイスの用途/性質によってはFUOTAは必須の条件となります。
安定した通信網
通信環境をユーザー自ら構築する為、通信の冗長性の構築、第三者による通信妨害のリスクを下げられる事も利点です。モバイル通信やSigfox通信が届かない工場内、地下、山岳部、海外のエリアで安定的な通信を確立したい場合などに向いています。

Sigfoxの利点

基地局の構築が不要

Sigfoxの大幅に有利な点は、すでに基地局が全国に設置されている事です。ユーザー側が基地局を設置する必要がありません。現在、Sigfoxは全国95%の人口カバー率を誇り、山岳部などを除けば、全国何処からでも通信が行えます。屋内通信に弱い弱点はありますが、必要に応じてリピーダーやレンタル基地局を設置することで屋内でも利用が可能です。全国を不規則に移動する物流資材の追跡や、屋外に設置するIoT機器の通信に最適です。

導入コスト

1度の通信で最大12バイト、1日最大140回までの通信制限がありますが、ネットワークサーバーや基地局の準備無しで1台当たりの年間通信費100円~で済む事は他のLPWAと比べて大変魅力的です。

利用目的に合ったLPWAを選ぶ

LPWA製品にはそれぞれ利点があります。 IoT化する対象、必要なデータ、データを必要とするタイミング、利用する場所などを考慮し、最適なLPWAを選択する事が重要です。

弊社のIoTの取り組みの1つ「カゴ車locaTor」は物流什器が全国のどこに何個あるのか知りたいというニーズに対しての解決案を提供しています。そのためには全国どこからでも通信ができ、通信頻度は1日数回、送るデータは位置情報のみ、電池交換や充電は必要とせず最低5年以上利用できる、といったニーズに合致したLPWAを探した結果Sigfoxを採用しました。

必須機能!ジオフェンシング(GeoFencing)とは?

ジオフェンシング(GeoFencing)

ジオフェンシング(GeoFencing)とは?

ジオフェンシングとは、位置情報を使ったアプリケーションに見られる仕組みの一つです。特定のエリアに仮想的な境界(ジオフェンス)を設け、人やモノが境界内に出入りする時に特定のアクションを実行する仕組みです。

例えば、子供の見守りシステムは、子供に追跡デバイスを持たせておき、ジオフェンスで囲った「学校」から子供が出た時に保護者にアラートを送信します。
ジオフェンシング(GeoFencing)

※青い丸が半径1㎞のジオフェンスです。
シーネットがIoT化を進める物流業界では、倉庫や納品先をジオフェンスで囲い、以下のような事に使われています。

 1.車両管理
 2.配送の予実管理
 3.着荷確認
 4.商品や物流機器のアセットトラッキング

カゴ車Locatorのジオフェンシング活用事例

カゴ車locaTorは、パレットやカゴ車のような物流什器の位置を補足するだけでなく、 ジオフェンシングを活用する事で対象物の滞留と紛失を検知しています。複雑な物流網では、物流什器は無くなりやすく、納品先から本来返って来るはずの機材がどこかで紛失したり滞留してしまう事が頻発しています。この課題解決の為にカゴ車locaTorはジオフェンシング機能で物流機器の動向を モニターしています。

カゴ車locaTorの使い方はシンプルです。物流倉庫や納品先をジオフェンスで囲み、 ジオフェンス内に一定期間以上モノが留まると「滞留」と判定し、 ジオフェンス外に出たまま戻ってこない状態を「紛失」と判定します。 紛失/滞留判定以外にも登録場所毎の在庫数や滞留発生回数などを事実に基づいて管理ができます。
本日の記事では「カゴ車locaTor」の活用事例を簡単にまとめました。

CASE1:食品卸企業

追跡対象:カゴ車
カゴ車locaTor
カゴ車は数が多く、滞留/紛失している数が最も多い物流什器の一つです。その数の多さが管理を難しくしており、 多くの企業が立ち入る物流センターでは、他社による持ち出しも起きています。もともと数の管理がされていないカゴ車は年末などの繁忙期に足りなくなり、その場しのぎのレンタルや納品先に回収に回るなどしてコストと時間がかかっています。 今回紹介するケースは関東圏のスーパーマーケット40拠点に商品をカゴ車にて納品する食品卸企業様です。 商品を載せたカゴ車ごと納品し後日返却されますが、返って来ない事が頻発していたため、カゴ車locaTorを導入しました。納品先であるスーパーをジオフェンスで囲い、それぞれの店舗での滞留を検知しています。カゴ車が物流センター内や、スーパーで10日以上留まっていた場合にアラートを発生させる事で、滞留と紛失を事前に回避しています。

CASE2:調味料メーカー

追跡対象:液体コンテナ
カゴ車locaTor
製造拠点で作られた調味料を液体コンテナ(1000ℓ)に入れて全国の食品加工工場等に納品しています。使い終わっ たコンテナは返却されますが、中には返すのが遅いお客様や返却過程でコンテナの行方が分からなくなる事態が発生していました。3か所の自社拠点をジオフェンスで囲んでおり、出荷から数十日返ってきていないと通知アラートを出します。

お客様が調味料を使い切るまで長い場合は数カ月かかり、顧客ごとに消費スパンが異なるため、滞留判定日数 は100日に設定しました。100日返ってきていないコンテナは、お客様の返却忘れや物流センターで滞留している事が疑わ れます。このジオフェンスを利用した日数カウントにより、副次的に納品先毎の調味料の消費速度も測れるようになり、営業 の面でも役に立つことが判明しました。

CASE3:重機レンタル会社

追跡対象:重機
カゴ車locaTor
クレーンなどの重機をレンタルしている企業です。拠点毎の重機保有台数は帳簿上でしか把握して おらず、1年に1度行う棚卸では、重機の紛失が発覚し、従業員が広い駐車場を闇雲に探し回る作業が発生していました。

カゴ車locaTorを導入し、自社駐車場をジオフェンスで囲む事により、貸出中の重機の所在を確認できる事に加えて、自社 駐車場に存在する重機の車両管理も簡単にできるようになりました。滞留判定日数は50日に設定されており、稼働率の低い重機の把握もしています。日本各地の拠点をジオフェンスで囲む事で、拠点毎の在庫が自動で更新されるため従業員による重機の在庫確認が無くなり、作業工数が大幅に改善されました。

アセットトラッキングには欠かせないジオフェンシング

カゴ車locaTorのようなアセットトラッキングシステムにおいて、ジオフェンスは極めて重要な機能です。 物流什器の立ち回り先をジオフェンスで囲む事で、場所毎のカゴ車数の見える化、滞留率の把握、全体の回転率や 傾向が見えるようになります。これまでの技術では拠点毎に何らかの機器を設置する必要がありましたが、 カゴ車locaTorの仕組みではクラウドシステム上に管理すべき場所を設定するだけで管理できます。

また、今までは物流網からはみ出た物流機器には、気付く事も対策を打つ事も出来ませんでしたが、 ジオフェンス機能により、日本国内どこでも持ち出した企業や紛失場所の特定が出来るようになりました。 弊社カゴ車locaTorアプリケーションでは、ジオフェンスを活用し拠点毎の滞留率などを算出し、 全体のカゴ車の有効活用ができるだけでなく、営業面でも有益な情報を提供することができます。 様々な業種業態の物流管理のツールとして今後の利用が期待できます。
カゴ車locaTor

カゴ車ロケーターのダッシュボード機能

カゴ車ロケーターのダッシュボード機能

ダッシュボード機能について

モノの移動情報から見えてくるデータを一目で確認できるダッシュボード機能がカゴ車ロケーターには標準で搭載されています。 ダッシュボードでは、飛行機のコックピットのように複数のメーターや数値の表示で直感的に問題点が把握できるようになっています。 表示項目はユーザー様のご要望に沿って増える予定です。今回は重要な3つの機能をご紹介します。

平均滞在日数

物流センターや納品先店舗などに物流什器が留まった平均日数です。ダッシュボード上でランキング表示する事により、滞留が発生しがちな拠点が明確に見えるようになります。

滞留発生回数

アラート設定した日数以上物流什器が滞留した場合に通知が出ます。この機能では、滞留が発生した回数をカウントし、発生場所をランキング表示します。 滞留が多く発生する拠点を可視化し、ピンポイントで対策を取ることが可能です。平均滞留日数が多く、発生回数も多い拠点については至急現場運用の見直しが必要です。

アラートログ

物流什器のステータスが紛失、滞留に変わった場合、什器の詳細と地図をリスト表示します。 このリストを確認する事で、異常が発生した什器の移動経緯、 他の什器の状況なども確認し、異常が発生した拠点、関連する部門の問題解決に取り掛かる事ができます。 

位置測位データの活用

「カゴ車ロケーター」は物流什器の利用効率改善のツールを目指しています。日々の膨大な位置測位データを解析する事で、物流什器の移動傾向や問題発生リスクを具体的に見える化します。 滞留発生が多い物流センターのランキング化や紛失発生場所の記録など、今まで見えていなかった事象の可視化はもちろんですが定量化できるのが大きなポイントです。今後も、お客様の見たいデータを見やすい形で表示することをダッシュボード機能では追求していきます。

物流什器はなぜ紛失する?

物流什器のIoT

物流什器はなぜ無くなるのか?

物流什器は兎に角、数が多いです。物流センターや倉庫には数百数千という単位の物流機器があり、さらに物流機器は一か所に留まる事無く日々複数の拠点を移動しています。拠点間に中継場所があったり、荷物を積みかえたりと個々の管理が難しく紛失してしまうことも想像が付くかと思います。 物流機器が無くなる理由は、大きく分けて3つあります。

 [紛失]・・・通常行き来する物流網以外の場所に行ってしまう
 [滞留]・・・一拠点に長期間留まり本来の移動用機器としての役目を果たさない
 [破損]・・・経年劣化や取り扱い不注意による破損

紛失の理由

第3者による持ち出し

複数の物流業者が出入りする物流拠点では、所有者の違う機材が混ざっている事が多く、他の業者が間違えて持って帰ってしまう事があります。 持ち帰った拠点からまた別の拠点に持ち出されてしまうと行き先を追求することは不可能なため100%紛失します。

転売

個体管理がされてないが故に、物流機器を持ち帰る事は容易です。残念ながら悪意を持って意図的に持ち帰り、スクラップ屋に転売する事例も少なからずあります。複数の業者が自由に出入りする物流拠点では、関係者以外でも容易に持ち出せてしまう環境にあり、そういった場所では証拠はないものの紛失が多いという事実を関係者はみな知っているケースもあります。

滞留の理由

返却/回収忘れ

納品時に使われたカゴ車が店舗や納品先に回収待ちの状態で長い間溜まってしまうことがあります。また容器ごと商品を納品し、次の納品時に容器を回収するケースでは次回の売り上げがなくなると回収自体忘れ去られてしまう事もあります。

転用

カゴ車などは棚や物置としても使いやすく、本来納品後は返却するはずが固定の棚として転用されてしまうこともよくある話です。

破損の理由

経年劣化

常にスピードが求められる物流現場では、物流機器どうしの接触は常に発生します。部品が欠けるなどし、廃棄処分になるカゴ車は毎年一定数発生します。

取り扱いの不注意

商品の運搬中は丁寧な扱いをしても、商品が載っていない物流什器はぞんざいに扱われがちです。消耗品としての意識が強い事が取り扱いの不注意に繋がっている事も事実です。

今までの紛失抑止への取り組み

「紛失」「滞留」「破損」の3つをあげましたが、物流機器が無くなってしまう事は昔から課題となっており、今までの対応策をいくつかご紹介します。

アナログな取り組み

 ・会社のテーマカラーなど物流機材の色を統一する。
 ・「持出禁止」などのステッカーを張る。
 ・空のカゴ車はまとめてチェーンでくくり、カギをかける。

ステッカー貼付や色を塗るなど目で見て分かるこのような対策は紛失抑止には役立っていますが、紛失がなくなることはありません。また、実際にどれだけの抑止力に繋がるのかを確認する事が出来ないのが課題となります。

デジタルな取り組み

 ・RFIDタグを取り付ける
 ・GPS端末を取り付ける

RFIDタグは、拠点毎にタグの読取作業や設備が必要となるため、想定外の場所へ行った際には管理不能となります。取り付けるだけで位置情報を検知するGPS端末は、バッテリー寿命に問題がありました。動きが予想できない物流機器に取り付けたが最後、バッテリー切れによって機材とデバイスごと無くなってしまうケースも少なくありません。読み取り設備の導入コストや、通信費なども導入のハードルとなり、全面的な普及には繋がっていません。

IoT時代、ついに実現する物流機器管理

今までの物流業界全体を見ると未だ物流機器が無くなる事への解決策は出てきていません。その一番の理由は、コスト面です。物流課題としての最優先事項は商品の管理であって、物流機器の管理は二の次となりがちです。数百、数千単位の物流什器をお金と手間を掛けずに管理をする事の必要性は認識しているものの現実には出来ませんでした。

しかし、これからのIoT時代の新しい技術により今まで不可能と思われていた電池の問題や通信費用の課題が無くなり、安く簡単に管理ができるようになってきました。カゴ車、パレット、コンテナは日常生活でも目にする事が多いと思います。物流什器の追跡/管理に特化したシーネットのソリューション「カゴ車locaTor」は、物流什器の動きを可視化し、物流課題解決の手助けをします。是非チェックしてみてください。

GPSが取れない場合はどうする?

物流IoTにおけるGPS

GPSとは?

GPSは、人工衛星を利用した位置測位システムです。スマートフォンやカーナビなどもGPSを利用しています。人工衛星からの電波を補足して、高い精度で位置測位が可能です。

GPSは人工衛星を見通せる屋外でのみ利用可能ですがスマホやカーナビは屋内、地下鉄、トンネル内でも位置測位ができます。これらはGPS以外にモバイル基地局やWi-Fiを利用したり、加速度センサーなど他の技術を併用しGPSの電波が届かない場所でも正確な位置測位を可能としています。

GPS利用時の確認ポイント

GPS搭載の物流向けIoTデバイスは荷物の追跡などに使われていますが、GPSでうまく位置測位できないケースがあります。GPS測位についていくつかの注意ポイントを挙げます。

デバイスの設置方法

GPS機器の推奨取り付け位置はデバイス内に取り付けてあるGPSアンテナの向きなどによって様々です。取り付ける位置や角度によっても受信感度に違いが出ますので、デバイス毎のベストな取り付け方を確認する必要があります。 また、雨除けの用の保護ケースなどを使う場合も、通信環境を低下させないようケースの材質や機器の取付方法を調整する必要があります。

屋内では位置測位出来ない

屋内では人工衛星からの電波が天井や壁に遮断されてしまっている為、GPSによる測位はできません。窓際などで衛星を見通せる場合は屋内でも位置測位できる場合があります。

障害物に弱い

屋内と同様、トンネル、ビルなどが障害となり、人工衛星が見通せない場合は、位置測位ができない場合や測位精度が下がってしまう場合があります。

物流IoTにおけるGPSの位置測位を補完する方法

GPSから求められる位置精度は非常に高いものの、電波を受信できず利用できない場合があります。スマホやカーナビのような仕組みを物流向けIoT端末に搭載するにはコストの問題が大きく、違う方法を考えなければいけません。コストをかけず位置測位を行う方法を併用することでこの問題を解決します。※GPS測位は誤差数メートルとなります。

位置取得頻度を増やす

物流什器は移動する場合が多くGPS取得頻度を増やすことで位置取得の確率は高くなります。例えば、午前中は店舗内にあり通信が出来なかったカゴ車が午後には店舗屋外のバックヤードに移動されGPS測位が行われるケースは多々あります。

コストをかけず位置測位を行う方法を併用: Wi-Fi

市中に存在するWi-Fiのアクセスポイントの電波から位置を割り出します。家庭内Wi-Fiの普及率が80%を超えています。そして総務省は全国3万の公共施設へのWi-Fi整備を進めています。物流施設も例外では無く、多くの場合Wi-Fiが設置されています。今後、さらに拡大していくWi-Fiポイントを有効活用し位置取得をする事ができます。※Wi-Fiを利用した場合、誤差0m~100mの概算位置測位が可能です。

コストをかけず位置測位を行う方法を併用: SigfoxAtlas

人口カバー率95%を誇るSigfox基地局を利用した位置測位です。Sigfox特有の低周波数電波は、障害物を回り込むという特性があります。ビルなどの障壁がある場合でも高い確率で位置測位が行える事が特徴です。※SigfoxAtlasは長距離通信規格の基地局測位のため、誤差500m~数kmの概算位置測位が可能です。

3つの位置測位方法を1つにまとめたカゴ車locaTor

物流什器の行き先は店舗や倉庫など決まった場所を行き来するケースが多く、普段からピンポイントの位置情報が必ずしも必須というわけではありません。ただし、紛失や盗難といった異常時には精度の高い位置情報が必要になることは言うまでもありません。

弊社「カゴ車locaTor」では、GPS、Wi-Fi、SigfoxAtlasの3つの位置検知の方法を利用することができます。一般的な運用方法は電池の消耗を抑えるためSigfoxAtlasによる位置検知を行い、想定外の場所へ移動した場合にはWi-FiやGPSを起動したり、位置測位の回数を増やして正確な位置を把握できるようにモードを変更します。

物流什器の紛失や滞留が起こる原因の予想は出来るかもしれませんが、追跡デバイスを利用しなければ実情は分かりません。什器1台当たりの単価が比較的安いものが多いこともあり紛失等を改善しなければいけないと思いつつも定期的に補充しているのが現状です。1日1か所でもカゴ車の所在を把握できれば、異常発生時にその情報に基づき具体的に物流什器管理改善の施策をとる事ができます。これまでしかたがないとあきらめていたことを物流IoTを利用して改善することができるのです。


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