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国際輸送も追跡するカゴ車locaTor

国際輸送も追跡するカゴ車locaTor

全世界に広がるSigfox通信網

カゴ車locaTorは世界を跨ぐ物流機器の追跡も出来ます

Sigfox通信網を利用してカゴ車やコンテナなどの物流機器の位置情報を集め、滞留や紛失を発見するカゴ車locaTorですが、実は海を跨いだ物流でも利用できます。もちろんバッテリーの寿命も数年単位で持ち、その他の特長も国内仕様と同様です。

全世界に広がるSigfox通信網

フランスのSigfox社が生んだSigfox通信技術は世界70ヵ国に展開されています。各国にオペレーターが存在し、Sigfox専用の基地局の整備と回線契約を請負っています。Sigfoxは国を跨いでのシームレスな通信も可能になっており、今後Sigfox導入国が増えて行く事で世界規模の通信網が構築されようとしています。今現在、日本の主要の輸出先である北米、南米、東南アジア、EU諸国などがSigfoxに対応しており、国を跨いでの物流機器を追跡する事ができます。※日本のオペレ―ターは京セラコミュニケーションシステム社です。

追跡デバイスを国際輸送で利用する際の留意点

電波法はクリアしていますか?

利用する国にSigfox通信網が敷かれて、且つ通信周波数を自動で切り替える国際対応デバイスを利用した場合は電波法の問題はありません。※国内向けの周波数を海外で発信することは許されていないためお気をつけください。

追跡デバイス自体は各国の規制に準拠していますか?

国際輸送の追跡用に作られたデバイスであればサイズやスペックが各国の規制に沿った仕様になっていますのでご心配なくお使いいただけますが、国ごとのルールを詳しく知っておく必要があります。

追跡デバイスはインボイスへの記入、届け出など必要ですか?

デバイス利用時の届け出やインボイスへの記入に関しては、利用方法、取り付け方法、移動先の国や企業などにより異なるため都度ご確認ください。フォワーダー企業様や法務担当者などと確認し、各社の定めるコンプライアンスに沿った対応を取る必要があります。

最後に

世界中の国々でシームレスに利用できる通信網が簡単に使えるようになった事は革命的です。国の枠組みを超えて、サプライチェーンの可視化が簡単に出来てしまうインフラやデバイスが利用可能なっています。弊社でも物流全体の効率化の一端を担うべくカゴ車locaTorの改善・普及に努めています。カゴ車locaTorは今日も物流機器の位置データを集め、分析しています。

追跡デバイス取付時のポイント

追跡デバイス取付時のポイント

物流IoTデバイス取付例

追跡や紛失/滞留検知を行うためには“モノ”にデバイスを取り付けますが、対象物によって取付方法は様々です。いくつか具体例をご紹介します。

食品卸企業様向け:カゴ車(ロールボックスパレット)の場合

デバイスは電波を受信しやすいカゴ車上部に取り付けています。鉄柵の間にデバイスを固定し、荷物との干渉、カゴ車を畳んだ時の干渉を避けています。カゴ車がぶつかった際も、デバイスは直接衝撃を受けません。また、目立つ場所に付ける事で、盗難抑止の効果を見込んでいます。
カゴ車ocaTor
結束バンドやネジで取り付けられるデバイスもございます。
カゴ車locaTorカゴ車locaTor

調味料メーカー様向け:液体コンテナの場合

化学品や食品調味料などを運ぶために用いられる専用コンテナです。
コンテナの脚部内側に結束バンドで取り付けています。
カゴ車locaTor
フォークリフトの爪やコンテナを並べた場合に邪魔にならず、作業の際の障害にならない取付位置です。食品工場では、安全性確保のため金属探知機に反応する特殊な結束バンドを使用しています。また、屋外での利用や高圧洗浄にも対応する耐久性のある結束バンドを使用しています。
カゴ車locaTor

デバイス取付時の確認ポイント

通信の確保

遮蔽物がある場合はデバイスの通信は妨げられてしまいます。デバイスの四方をなるべく開けるような位置が望ましいです。特にGPSを利用する場合はGPS衛星を見通す必要があるためデバイス上部に空間を確保する必要があります。

取付金具の素材/耐久性

取付器具にはゴム、プラスチック、ステンレスなど様々な素材があり、使用環境・輸送環境に適した取付器具を選びます。以下の項目に基づき、最適な取付器具を選択します。
 ・屋外利用
 ・直射日光
 ・防水
 ・潮風
 ・デバイス取り外しの有無
 ・高温度帯/低温度帯
 ・振動/衝撃
 ・耐久年数
 ・化学物質の付着

取引先との確認

物流機器は一企業だけでなく関連する企業の間を行き来するケースがあります。デバイスが立ち回る先への周知や取付方法については事前に確認する必要があります。

取付位置の確保

長期間安全に固定できる箇所へ取り付けます。作業員や他の物流機材にデバイスが当たる事が無い取付位置を入念に確認することが重要です。

物流什器のご紹介

物流什器のご紹介

物流什器とカゴ車locaTor

安全に、効率的にモノを運ぶために様々な物流什器があります。パレットやカゴ車などが普及する以前は、1つ1つの荷物を手作業で船やトラックに載せていました。現在の物流には不可欠な物流什器ですが、カゴ車locaTorは物流什器の移動動向をモニターし紛失予防や回転率向上に使われます。カゴ車locaTorが追跡する物流什器にはどんなものがあるのかご紹介します。

物流什器の種類

ケースや箱を運ぶ

段ボール箱などをひとまとめにして配送します。

パレット

パレット

カゴ車(ロールボックスパレット)

カゴ車

六輪車

六輪車

液体を運ぶ

化学薬品や調味料の輸送に使われる什器です。今回は大き目のモノをご紹介します。

IBCコンテナ

液体輸送全般で使われています。
IBCコンテナ

タンクコンテナ(小)

容量は1000ℓ!温度や日光などにデリケートな液体を運ぶ際に使われています。
化学薬品や食品調味料などの輸送にも広く普及しています。
タンクコンテナ

タンクコンテナ(大)

こちらは貨物船や貨物列車に対応しているものです。
1度に10トンの液体を輸送できる大きいサイズもあります。
タンクコンテナ大

ローリー

トラックの荷台が容器になっています。
ローリー

特殊なモノを運ぶ

ガラス用パレット

ガラス輸送用に作られているパレットです。
ガラス用パレット

ULD(航空貨物用コンテナ)

チェックインラゲージや空輸の荷物がこの什器に入れられて運ばれます。
ULD(航空貨物用コンテナ)

海上コンテナ

20フィート、40フィート、リーファーコンテナなど海上輸送の効率を飛躍的に向上しました。
海上コンテナ

パーツ用通い箱

車のパーツなどの運送の際に使用されます。
パーツ用通い箱

その他(物流向け什器ではありませんが紛失・滞留の管理が課題となっています)

屋外で使用する機器や機材については、
「どこで利用されているか?どこに置いてきたか?」を知りたいといったニーズがあります。

産業機器

産業機器

ディーゼル発電機

ディーゼル発電機

産廃用コンテナ

産廃用コンテナ

工事用表示機

工事用表示機

コンテナシャーシ

コンテナシャーシ

これからのアセットトラッキング

いかがでしたでしょうか。物流の効率化を支える物流什器は、必要不可欠なアセット(資産)です。このような物流什器は何よりも数が多く、さらに不規則に拠点を行き来する事が多いため、これまではしっかりとした管理が困難でした。

カゴ車locaTorが利用するLPWA通信技術などにより、1つ1つの物流什器が今どこにあり、効率的に動いているか低コストで確認する事ができるようになりました。今後も技術の発達と共にアセットトラッキングの分野は、位置情報だけでなくその時点の状態をより詳細に把握するため温度、湿度、照度、衝撃、加速度など様々なデータも管理するようになって行く事でしょう。

物流の目線で見るHACCP

物流の目線で見るHACCP

HACCPとは?

HACCP【Hazard(危害)Analysis(分析)Critical(重要)Control(管理)Point(点)】

HACCPは食品の製造工程の各段階で品質問題が起き易い点をあらかじめ予測し、被害を未然に防ぐ管理方法として米国から持ち込まれました。全ての食品等事業者を対象にHACCP導入の義務化が決定し、2021年6月の実施期限を前に食品業界各社は準備を急いでいます。日本国内において食品管理が更に厳しくなります。

HACCP義務化の対象は、大手食品メーカーからレストランなどの小規模事業者全般まで幅広く、食品業界全体にかかわる大きな変化が起こります。 基本的には従業員が50人以上の中・大規模事業は、HACCPチームの編成など厳格な管理が必要になります。一方、50人以下の小規模事業には、簡易的な管理手法の順守が求められます。

物流目線でとらえたHACCP

物流企業はモノを運ぶ事や保管する事が業務であり、多くの場合食品や材料を作る事には直接関与しません。しかしながら商品の品質を保証しお客様へ届けなければいけないため、HACCPの一端を担うという事実は変わりません。

このHACCP導入の波で一層商品の取り扱いに注意を払う必要が出てきます。輸送経路、商品の種類、荷主の規模によって求められるレベルは大きく異なります。例えば、荷主が大手食品メーカーや飲食チェーン店であれば、レベルの高いHACCP対応が求められるでしょうし、温度管理を必要としない食品を取り扱う場合は簡易的な対応で済む事が予想されます。とはいえ、日本全体が食品衛生に一層の注意を払う事になるため、物流業界にも新たな品質のスタンダードが必要とされています。

食品物流業界における温度管理

物流業界における衛生・品質管理において、最も重要な点が温度管理です。現在でも倉庫内や輸送中のトラック内などの温度管理は徹底されていますが、今後は商品自体の温度を記録し、エビデンスを残しておく事も必要な場合が増えてきます。

現在は、以下についてはすでに実施しているかと思います。
 ・冷蔵庫、冷凍庫の温度チェック
 ・配送車の庫内温度記録
 ・荷主から預かった時の状態を示すもの

今後は上記に加え倉庫から配送車への積み込み途中の状態、倉庫内の移動時の状態、配送後の状態など今まで補足できなかったデータを商品に一緒に設置した温度センサーにより管理する事が必要になってきます。

温度記録については手作業で行われる事が多く、繁忙期は手が回らず正しく記録が取れない等、精度にも問題があるのが現実です。今後、さらに管理の精度を高めていくためには温度記録の自動化システムが必須となってきます。食品衛生法の改正は、物流業界において、品質管理体制の抜本的な改善を行うきっかけとなるでしょう。

アセットトラッキングの可能性

パレット

アセットトラッキングへのニーズ

モノを運ぶ事で価値を生む物流業界にとって、正確でリアルタイムな資産の位置情報は今後ますます重要となり、アセットトラッキングは大きな可能性を秘めています。今回は、物流の分野ではどのようなアセットトラッキングの展望があるのかご紹介いたします。

カゴ車、コンテナの追跡

カゴ車
世界には、大小さまざまな20憶個の運搬用台車が存在すると言われています。日本では、カゴ車(ロールボックスパレット)が多く普及しており、人力で簡単に移動ができます。物流センターから届いたカゴ車がそのままスーパー店内まで運ばれ、品出ししている姿を見かける事もあるかと思います。小売店の店頭で陳列棚として使われているケースもよく見られます。

一般的なスーパー1店舗当たり100-300台、配送センターあたり数千台のカゴ車を所有しておりますが、カゴ車の管理は煩雑になりがちな傾向があり、各社とも毎年補充のための費用が発生しています。また、カゴ車だけでなく各種コンテナ、部品運搬用の通い箱、特殊容器など今まで管理が難しかった物流機器全般にも言える話です。トラッキングの精度が課題となっておりましたが、追跡タグなどのIoT技術により管理レベルは進歩しており、買い足し費用の削減を実現しています。

IoT化の目的

 ・店舗や物流拠点から返却されず滞留しているカゴ車の発見
 ・什器の在庫管理自動化
 ・買い足し費用削減
 ・什器の回転率向上
 ・回収作業の効率化

パレットの追跡

パレット
物流現場で最も数多く使われている什器がパレットです。一昔前は木製のパレットも見られましたが最近はプラスチック製が一般的です。1枚当たりの単価は安価とはいえ使用数量が多く世界に50億個存在しているといわれています。この数の多さゆえ「紛失」の量も多く、無くなった分だけ買い足す費用も積み上げると相当の金額になっています。

複雑な物流経路の過程で、本来は空パレットは返却するルールになっているにもかかわらず、他社の物と混ざってしまったり、配送先でそのまま利用されてしまったりと結果的に行方不明になる事が頻繁に起こっています。

IoT化の目的

 ・パレット紛失の原因を突き止め紛失数の削減
 ・衝撃センサー付きのデバイスを利用し輸送途中の荷物の状態監視
 ・買い足し費用削減
 ・パレットの回転率向上
 ・回収作業の効率化

小包の追跡

小包の追跡
ネットショッピングが定着した事もあり、世界では1日に5-10億個の小包が発送されています。オンラインショップでは、既に配送状況の追跡は出来るようになっていますが、これがリアルタイムでさらに細かい位置情報と共に確認できたらどうでしょうか。

現在ラストワンマイル配送の再配送コストは大きな障壁です。追跡デバイスの値段が梱包箱と同じレベルまで下がり、すべての荷物が追跡できるようになれば受取者とタイムリーなコミュニケーションを自動的に取れるようになります。再配達の無い未来も遠くはありません。

IoT化の目的

 ・配送詳細情報の把握
 ・位置情報に加え、開封検知センサーにより配達ステータスの自動更新
 ・配送中の盗難防止や配送に関する不当なクレームの抑止
 ・配送経路データを元にした配送ルートの最適化

IoT化を妨げる課題

IoT化を妨げる課題

あらゆるものをネットに繋ぐ

今までネットに繋ぐモノといえば携帯電話やパソコンなどと、ネットに繋がる事を大前提に開発された専用機器でした。通信技術とコストが身近になった事で、あらゆるモノをネットに繋げる動きが出てきています。モノのインターネットInternet of Things(IoT)と呼ばれています。

例えば、IoT化に積極的な製造業では、製造設備のセンサーをネットに繋げる事により工場全体の品質管理や生産性向上に役立てています。日常生活でも、通信機能付きの家電製品を遠隔からスイッチのオンオフをしたり、アラート通知などが出来る製品も出てきています。

IoT化が重要視されている最大の理由は、今後の社会ではデータ解析が必要不可欠なものとなっていくからです。あらゆるモノからデータを収集、分析し、今まで見る術が無かった詳細情報を可視化する事ができ、無駄がなく効率的で安全な社会を構築できます。

産業界におけるIoT

データを収集し分析する事により人々の生活をより豊かに、ビジネスをより円滑にするヒントを得る事ができます。ビジネスにおいてのIoTはセンサー情報を様々なところから集める事に可能性を見出しており、主に現在はメータリング、モニタリング、トラッキングの用途で力を発揮します。具体例をあげれば以下となります。

メータリング(検針)

 ・ガスメーターなどの遠隔検針
 ・温度計等の遠隔計測

モニタリング(監視)

 ・空気汚染モニタリング
 ・プロパンガス・灯油タンクの残量監視
 ・公共インフラなどの設備監視
 ・駐車場管理

トラッキング(追跡)

 ・物流貨物の追跡
 ・人の見守り安否確認
 ・配車運行管理
 ・レンタル自転車管理

IoT化の際に突き当たる障壁

通信網の確保

IoT化への課題のひとつがネットワーク網の確保です。屋内の設備や機器であれば有線や、既存のWi-Fi等で対応できますが、特に不特定な屋外を移動する場合、例えば配送中の商品の動きを追跡したい場合は、広い物流網一帯にネットワークを張り巡らせる必要が出てきます。日本全国で通信可能な4G等のモバイル通信網を利用すればシステム的には可能ですが、モバイル回線の通信料は高く、費用対効果が見合わない場合が殆どです。

バッテリー寿命の課題

モバイル通信は多くの電力を使います。屋内屋外問わず、置くだけで使えるバッテリー駆動の機器の多くは定期的に充電したり電池交換をすることを前提に作られています。大量のIoTデバイスを定期的に充電する手間を掛ける事は現実的では無い場合が多いのが現実です。

IoT向けの通信規格

世の中のあらゆるものをネットに繋げるには省電力で、省コスト、広範囲に電波が届く通信が求められます。その問いへの解決策として考えられたのがLPWA通信です。Low Power(省電力)でWide Area(広範囲)の通信が行える文字通りの意味を持ちます。今回ご紹介したようなIoT化の障壁を払拭するべく登場し、期待が高まるLPWAは、どのようにIoT化を促進していくのか、どのような影響を与えるのか下記の記事でご紹介します。

IoT化を促進するLPWA

カゴ車locaTorの主要機能

カゴ車locaTorの主要機能

カゴ車locaTorとは?

カゴ車locaTorは、カゴ車やコンテナなどの大切な物流資産の位置情報を自動的に収集し管理するシステムです。今まで見えなかった物流機器の回転率の向上、紛失や滞留の抑止に役立つサービスです。
カゴ車locTor
ネット環境とWEBブラウザがあればどこからでも利用が可能なクラウドアプリケーションです。今回の記事では、アプリケーションの主要機能をご紹介いたします。

最新位置情報ページ

最新マップ

保有デバイスの最新位置情報が確認できます。マップ上のピンが物流資産の位置を表し、ピンの色によって状態(平常、滞留、紛失)を確認する事ができます。

デバイスリスト

画面下部の各デバイス詳細リストはデバイス名やグループ毎のソート検索も可能です。カゴ車の現在の状態、デバイスの分類、電池残量などが一覧で確認できます。
カゴ車locaTor
地図のズームイン/アウトは自由自在に行えます。
カゴ車locaTor

移動履歴情報ページ

物流什器1つ1つの移動履歴を確認できます。最大100日までの移動履歴を確認することができ、何処で問題が起きたのか?今どこにあるのか?を確認いただけます。ピンの色の違いにより位置情報の取得手段(GPS,Wi-Fi,Sigfox)を判別することができます。
カゴ車locaTor
履歴情報はCSVデータとしてダウンロードが可能です。

ダッシュボード機能

物流什器の滞留や紛失の傾向、拠点毎の傾向比較など、物流効率化に利用できるデータやグラフを一覧できます。

ダッシュボード項目(例)

 ・アラートログ
 ・拠点別 滞在日数ランキング
 ・拠点別 滞留発生回数ランキング
カゴ車locaTor
当ソリューションは今まで見えなかった個別の商品の移動状況を自動で可視化するだけでなく、毎日の物流資産全体の移動データを分析することにより現場/経営の課題解決をサポートします。

カゴ車locaTor 主要マスタご紹介

カゴ車locaTor 主要マスタご紹介
物流什器などの在庫管理や追跡に役立つカゴ車locaTorは、位置情報の取得頻度や異常アラートの設定などをWEBアプリから何時でも変更が行えます。たとえば、以下のようなご要望にお答え出来ます。

 「1日の通信回数を増やしたい」
 「Wi-FiやGPSをON/OFFしたい」
 「ジオフェンスを追加登録をしたい」

今回の記事では、カゴ車locaTorのWEBアプリで主要な3つの設定項目(マスタ)をご紹介いたします。

カゴ車マスタ

カゴ車マスタでは、デバイスの名前や通信設定の変更が可能です。たとえば、GPSをON/OFFにしたり、通信頻度を変更することが可能です。
カゴ車locaTor

場所マスタ

追跡デバイスを取り付けた物流資材が立ち回る場所を登録します。登録場所にデバイスが帰って来ない場合は紛失、同じ場所に留まれば滞留といった判定をしています。物流資産の立ち回り先を全て登録すれば、想定外の場所に運ばれる異常検知はもちろん、拠点ごとの滞留状況データを蓄積する事ができます。

既にお持ちのWi-Fiアクセスポイントを活用して、拠点の詳細エリアまで判定する事も可能です。
カゴ車locaTor

アラートマスタ

異常(紛失、滞留、電池残、通信断)が発生した際にアラートメールの通知先を設定します。
カゴ車locaTor
異常検知から「何日目」でアラート通知を行うかをカテゴリー毎に決めることができます。
カゴ車locaTor

最後に

今まで見えていなかった物流什器の動きには多くのヒントが隠れています。日々の膨大な移動データを解析する事で、輸送中の無駄や運用の改善点などの可視化が出来るようになります。

当ソリューションは物流什器の追跡だけでなく、データロガーや、WMSとの連動など物流IoTプラットフォームとして進化していきます。日々進化するカゴ車locatorをぜひお試しください。

GPS・Wi-Fi・SigfoxAtlasを使い分ける

GPS・Wi-Fi・SigfoxAtlasを使い分ける
ECビジネスの拡大を含め商品自体の配送情報は出荷時から納品時まできめ細かく把握できることが当たり前になり、今までは二の次だったカゴ車、パレットなどの物流什器の在庫管理を徹底し、紛失・滞留を防止する動きが少しずつ見られるようになってきています。

位置取得による物流機器管理の取り組み

移動の多い物流什器の管理の基本は位置を把握する事とも言えます。位置を把握する事により多岐にわたる物流ルートのどこで問題が起きたかを明確に出来ます。 物流網全体の位置測位をする仕組みを安価で作ることは難しい課題でしたが、最近では、低コストで屋外を含めた位置測位をする追跡デバイスが開発され、 消耗品としての認識が強い物流什器の追跡も実現可能なソリューションが増えています。
位置取得による物流機器管理の取り組み

カゴ車locaTorと3つの測位方法

シーネットの物流什器管理の取り組みの一つであるカゴ車locaTorの強みとしてGPS ・Wi-Fi ・SigfoxAtlasの3つの測位方法を1つのデバイスに搭載しており、状況で使い分けが出来ます。

実際の測位結果

下図は、実際のカゴ車の位置測位データです。赤い四角が実際のデバイスの位置を示しています。 カゴ車locaTorの測位データは使用した測位方法により色分けをしています。

・GPS(緑) ・Wi-Fi(黄) ・Sigfox Atlas(赤)
カゴ車locaTorと3つの測位方法
GPSが一番高い測位精度です。GPSは測位に時間がかかりバッテリーを消耗する事や、屋内では測位ができない事などのデメリットもあります。

用途による使い分け

位置精度が高いものは消費電力も高いといったように、3つの測位方法にはトレードオフの関係が存在しています。カゴ車locaTorの基本的な使い方としては、通常時は省電力のSigfoxAtlasで大体の位置を取得しておき、必要な時にGPSやWi-Fiを利用する事を推奨しています。

物流業務においてのバッテリー交換は大変な労力となり、定期的に充電したり電池交換することは非現実的です。そのため当システムでは基本的にSigfoxAtlasを利用することにより数年間メンテナンスフリーを実現します。 位置精度が常時必要な場合や高額什器向けなど用途によってGPSやWi-Fiを常時利用する事もできます。追跡の対象物に必要な位置精度と電池寿命のバランスを取りながら最適な測位方法を選んでいただけます。
GPS・Wi-Fi・SigfoxAtlas

測位サービスの特徴を比較

測位サービスの特徴を比較
追跡デバイスによく利用されている3つの測位方法・GPS・Wi-Fi・SigfoxAtlasの概要をご紹介

GPSを利用した位置測位

米軍が作った位置取得技術です。GPS受信機と測位衛星の距離から位置を割り出しています。
現在ではGPS以外でも世界6ヵ国から測位衛星が打ち上げられており、日本国内の位置精度に特化したみちびき(QZSS)はその1つに当たります。スマートフォンのような精密機器は、数種類の測位衛星に対応している場合が多いです。

メリット:正確な位置測位

1993年の正式運用から現在まで全世界で使われている理由は取得位置の精度にあります。補正を一切かけない状態でも誤差は0mから10mです。

デメリット:屋内で測位が出来ない

衛星を見通すことができない屋内では測位が出来ません。 悪天候時には測位が出来ない場合や測位に誤差が発生します。

Wi-Fiアクセスポイントを利用した位置測位

今では、街の至る所で見かけようになったWi-Fiアクセスポイントは、MACアドレスという識別IDを発信しています。このMACアドレスに紐づく住所を参照することができます。

メリット:屋内の位置測位

GPSの受信ができない屋内や遮蔽物がある状態での位置測位が可能です。

デメリット:Wi-Fiアクセスポイントが無い場所では使えない

Wi-Fiアクセスポイントのデータベースの登録情報が古い場合がある
アクセスポイントに紐づく住所情報が無い、もしくは古い場合があります。

SigfoxAtlasを利用した位置測位

Sigfoxは全国に及ぶ広範囲通信を省電力で且つ低額で行えるIoT向けの通信規格ですが
SigfoxAtlasはSigfoxに付帯する測位サービスです。 日本全国に設置されたSigfox基地局とデバイスとの間の電波強度から、三点測位の要領で位置情報を割り出します。

メリット:省電力

デバイス側で位置測位を行わないためGPSやWi-Fiと比べ数倍の省電力を実現し、バッテリー寿命が長持ちします。

デメリット:位置精度

周辺基地局の数が少ない場合最大1-2kmほどの誤差があります。
デバイスからの通信を受信する基地局の数が多いほど精度が高くなります。


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